『小俣よしのぶセミナー』〜動感的運動学習について〜
2018年2月4日(日)13時より奈良県の平群町総合スポーツセンターにて『小俣よしのぶセミナー』が開催されました。主催:(公財)平群町地域振興センター 協力:(株)SWIMBY

「自分が走っている姿を見たことがありますか?」
からスタートし、理論のみでなく歴史的背景から学ぶべく講習会は進んでいきました。
印象に残ったキーワードです。
・歴史や文化の知識が大事!
あたりまえではありますが、『今』は過去からの時間経過の上に成り立ちます。
東欧におけるスポーツ運動学がどのように構築され今に至るのか?
日本という国はどういう国なんでしょうか?ここをもっと知る必要が我々にはあるということを話しを聞いていく中で感じました。
運動能力低下が叫ばれますが、「なぜ?そうなったんでしょうか?」あたりまえのごとく、過去から遡る必要があると痛感しました。
・資源が少ない中、どうやって大国に勝つのか?
東欧でも取り組まれたように、科学的に組織的な強化が必要。日本でも少子化が進む中いかなる対策が必要か?
新しい方法論のみでなく、日本とは?科学的とは?組織的とは?育成とは?生物学的変化とは?を追求した先に方法は見えてくるのかもしれません。
・自分の身体とは?
「身体は誰のもの?」というところから、今回の主題でもあった動感的運動学習について話しは進んでいきました。
「外にある」
技術は身体の外にある。新しく学ぶ運動は常に外にある。身体の外にあるから動感的運動学習が必要である。コツを教えたわけではない、ヒント(ポイント)を与えただけ。なぜなら条件が違うためである。
では、どのようにしてヒントを与えていけばいいのだろうか?運動表象を大切にする。運動前・中・後に自分がどう感じたのか?体験したこのないものは、そもそもできない!
今回もとても刺激的な勉強会でした。

個人的ではありますが、小俣先生の大好きなところです。
「適当でいいんですよ」
そう言って、笑顔で色々と教えてくださります。理論のみでなく歴史的背景、社会情勢すべてをご理解されての一言に奥深さを感じさせられます。
いつも多くの学びを与えていただきありがとうございます。